行者ニンニクとは山菜の王様と呼ばれる山菜です。行者が修行のために山から山へ駆けた時に、エネルギーを補給するために食していたとされるのが、行者ニンニクです。ニンニクを食べると疲労回復・体力増強が望めますが、それはニンニクに含まれるアリシンという物質が働いているからです。行者ニンニクはそのアリシンがニンニク以上に含まれ、疲労回復・体力増強が非常に期待できる山菜です。
ゆえに、山菜の王様と呼ばれています。効能だけではなく、美味しさも抜群です。北海道ではアイヌネギとも呼ばれジンギスカンの付け合わせや、醤油漬けなどで多く利用されます。私はパスタでペペロンチーノを作る時に、ニンニク代わりに刻んで使用したりします。ニンニク以上に口が臭くなり、翌日も確実に臭いが残るので、食べる時は注意が必要な山菜でもあります(笑)

ちょっと怖い!?行者にんにく
北海道の長い冬から春を告げる山菜で、山間部の雑木林や水辺で自生します。とくに山の斜面や崖に生息することが多いので、滑落やもちろん熊にも十分な注意が必要です。
さらに怖いのが毎年耳にするニュース。 ”行者ニンニク”と思って炒めて食べたら「イヌサフラン」! 3時間後に嘔吐繰り返し入院…死亡例も
【行者ニンンクと誤食されやすい植物】
生のままジンギスカンに入れたり、醤油漬けにしたり など、山菜のなかでも人気の高い【行者ニンニク(アイヌネギ)】ですが、残念なことに同じ時期に北海道で自生する【イヌサフラン】【スズラン】と間違えて食べてしまうことによる中毒が毎年のように報告されています。
イヌサフランとは
イヌサフラン科、ヨーロッパ中南部~北アフリカ原産の多年草で、園芸名でコルチカムとも呼ばれ、観賞用として日本各地で栽培されています。球根を土や水のないところで放置していても秋ごろに花を咲かせることができ、耐寒性が高く、何年も植えたままでも開花するため、育てやすい園芸植物として人気があります。アヤメ科のサフランと名前も花の形も似ていますが、別の植物です。
見分け方
食用植物とイヌサフランの見分け方として、行者ニンニクには全草にニンニク臭がありますが、イヌサフランには臭いがありません。また、行者ニンニクは、1つの芽から出る葉の数が少なく1~2枚がほとんどですが、イヌサフランは、1つの芽から葉が重なり合って多数出ます。オオバギボウシ(ウルイ)も間違えやすいですが、こちらは成長するとしっかりとした葉柄が伸びてきます。
有毒植物の誤食による食中毒を防ぐために
有毒植物の誤食を避けるために、食用であると確実に判断できない植物は、絶対に採らない、食べない、売らない、人にあげないようにしてください。家庭菜園や畑などでは野菜と観賞植物を一緒に栽培しないようにすること、また、球根は台所や子供の手の届くところには置かないことが重要です。もし、採取した植物を食べて体調が悪くなった場合には、すぐに医療機関を受診してください。また、原因究明のため、食べ残した食品はできる限り取っておいてください。
旬の行者にんにく 下処理
炒めてもいいですし、湯がくだけでも食べられます。ニラと同じような感覚で扱うといいでしょう。調理するときは、根本の赤い部分(ハカマ)をむいてください。食べられますが、土が入り込んでいる場合があります。水で濡らすとむきやすいです。

参考レシピ

ベーコンなどと炒めもの

醤油漬けや酒粕漬けなど

おいしくて人気の天ぷら

シンプルにパスタ

辛さ倍増の麻婆豆腐
その他にも、ピザや餃子、味噌漬け、玉子とじ、チャーハンなど是非、いろいろお試しください。

まとめ
おいしい行者ニンニク(アイヌネギ)ですが、イヌサフランなどの有害植物と間違うと危険なこともあります。有毒植物による食中毒のほとんどは家庭内で発生していますので、見分け方や不安な場合は採らないなど各家庭で気を付けることが食中毒の発生を減らすことにつながります。
昔は行者ニンニクの流通はほとんどありませんでしたが、行者ニンニクの栽培技術が確立されたことにより、旬の春時期には栽培されたものもスーパーでよく見かけるようになってきました。皆さまも、ぜひ行者ニンニク(アイヌネギ)を様々な所で探してみてください。

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